木地の割れを防ぐために、麻の紗(布)を生漆※1に糊を塗り合わせたもので貼り付けます。
表面をならすために、布目に地の粉※2、または切粉※3を刷り込んでいきます。
木地と布目摺りとの境をなくすため、砥の粉※4と少し粒子が粗い地の粉を漆と水で練り合わせしたものを
ヘラで付けて乾燥させます。
地付けの表面をより細かく するために、表面を研ぎ、切粉を塗ります。
表面を整えるために、耐水ペーパーを使って研いでいきます。
さらに表面を滑らかにするために、粒子の細かい錆※5を付けて下地の目を密にしていきます。
実際に仕上げるがどれくらいで乾き、艶がどう仕上がるかを判断するために板に試し塗りをします。
これにより仕上げる漆を決定します。
形を奇麗に整えるために、 錆付けした表面を研ぎ、中塗り漆を漆刷毛で塗布します。
仕上げ塗りとして、上塗漆を塗布します。
漆が乾くまで乾燥させたら漆塗りは完成です。
箔箸という道具を使い、金箔を挟み柱に一枚一枚押していきます。
大きさにもよりますが、何百枚という枚数を使います。
漆塗りと同じ様に乾燥させます。必要により保護剤を塗布し完成です。
※1 生漆とは漆の木から採取して、異物を取り除いた漆。
※2 地の粉とは生漆と水を混ぜて下地に用いる粉末。焼いた粘土や瓦を砕いたものを使用します。
※3 切粉とは地の粉と砥の粉※5、生漆を混ぜたもの。
※4 錆とは砥の粉、生漆、水を混ぜたもの。下地につかいます。
※5 砥の粉とは地の粉同様に、生漆に混ぜて用いる粉末。砥石から出る粉や、粘土を焼いて粉末にしたもの。
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